子規の住居跡である「子規」庵の周辺は、ちょっとしたホテル街になっている。
それで、若い男女連れに時々すれ違う。
俳句の巨人の住居跡近くとしては、いかがなものかと思わないでもない。
しかし、まだたくさん残る民家では、あちこちに根岸子規会の名前で、地図と説明文
と俳句の短冊のセットが掲げられていて、ひとつひとつ読んでいくだけで楽しい。
地図は、子規が住んでいた当時と現在の街並みを重ね合わせていて、昔はどこに
どういう家があって、どういうふうに道が通っていたのか、今と昔を対比しながらよく
分かるようになっている。
説明文と俳句は、掲示されている1軒ごとに、当時の正岡家との関係を踏まえて、
それに応じた内容が書かれている。
簡素な作りでお金はかけてないが、大変心のこもった労作だと思う。
例えば、子規庵の隣の家である。
子規が最初に根岸で住んだ家の跡にも。
子規庵の近くにある、和風の門と塀を持つ家でも、それにふさわしい句が。
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