今治サイクリングターミナルで自転車を借りる。1台500円に、デポジット料の1,000円がいる。デポジット料は、自転車を返却すれば返ってくるが、途中で乗り捨てれば戻らない。
朝ゆっくりと出てきた我々には、きれいな自転車は残っていない。年相応に、少しくたびれたような自転車を借りる。連休中に借りれただけ良かったのかも。残ってなければ、歩くまでのことだが。
最初の難関は、道路が走っている高さまでの、きつい長い登り。きれいなループが作られている。数百メートルも行かないうちに、押して歩くことにする。後ろから来る人たちが、すいすいと追い越していくのは、きっと良い自転車を借りたせいだと思うことにした。
道路面の高さまでたどり着いて、気づいたことがあった。橋は平坦ではないのだ。どちらかというと、橋脚と橋脚の中間くらいが少し高くなっている。
だから、 しばらくは緩い登りが続く。幸い、橋からの眺めは美しい。写真を撮ることにすれば、休憩にもなる。
少し小島(おしま)がかすんで見えるのは、きっと黄砂の 影響に違いない。それにしても、ほかの人たちが、あまり写真を撮らないのはなぜだろうか?
馬島へは、橋脚をつたうエレベーターが設置してあり、自転車や原付バイクも乗せることができる。馬島に降りる人はほとんどいないが、今回のサイクリングの目的の一つが馬島探訪なので、当然のごとく降りることにする。
馬島は、小さい島なのだが、橋脚の設置工事のために、大きな作業基地が置かれていたので、島内の道路は意外と広い。道路も良く整備されているので、アップダウンはあるけど、一通り自転車で島内を走り廻った。
島の南端に、神社と灯台を発見。
さらに、神社の横にある狭い踏み分け道を進むと、燧灘に開けた小さな隠されたような砂浜に出た。砂浜の西の端、来島海峡に臨むところは岩場になっていて、先端の大きな岩の上には、遭難事故でもあったのか、小さなお地蔵さんが祀られていた。
来島海峡の3つの橋を渡り終えると、すぐに、やはりループ状態になって、急な下りが続く。自転車が古いので、ブレーキがぎぃぎぃとうるさい。それでも、何とか降りきったところが下田水港である。
いきいき館があるので、ここで昼食が予定のコース。少し待たされたけど、海鮮丼1,200円は、満足のいくおいしさだった。
お土産も売っているので、ここでは、柔らかいという「島ひじき」を購入。
馬島でうろうろしたので、たった4kmの橋を渡るのに2時間もかかってしまった。もう大島内をサイクリングするだけの体力も時間もないので、今治に戻ることにした。
わずかな距離のサイクリングだったが、すれ違う自転車ごとに「こんにちは!」の挨拶を交わしながら、美しい景色と潮風に恵まれて、とても気持ちが良い時間を過ごせた。
次には、800円出しても良いから、きっと電動機付き自転車を借りることを強く心に誓った。
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